浪人生日記0000

自分は甚だしい自己満足というものを持っている。自己満足はすなわち偽善につながる。しかし偽善の定義というものがよくわからない。他人のことを思って何かをするということは、他人の苦しんでいる姿を見たくないという自分の感情が根源にあり、突き詰めれば自分本意な行為である。自己満足というものはまるで悪いことのように言われるが、突き詰めていけば自分のためでない行動など存在しない。そして他人への思いと自己満足というのは時に共存する。自分の満足を相手の幸せと一致させることが偽善を免れる方法なのだろう。

他人に親切にされたとき、その人の中に自己満足を見出したとしても自分はそれに対して怒ることはできないし、その親切を甘んじて感謝して受け取るようにしたい。ただ自分が他人に親切にするときは、その人が求める幸せを正確に把握し、自分の思いと相手の幸せを極力重ね合わせることに気を付けるようにしたい。もしそれができたら相手が自分の行為に自己満足を見出すことなく、かつ自己満足の欲求を完璧に満たせるだろう。