浪人生日記000

他人から独立した確固たる自己を持ちたいと思ってきたが、この「確固たる自己」が何なのかがよく分からなくなった。これを掴もうとすればするほど、結局他人の存在をより強く意識するようになり、自己がその手から滑り落ちていく。そして他人と関わりを持つときに限って、彼らを通してうまく振る舞えない自分という存在の輪郭が浮かび上がってくる。他人との関係性でしか自己は存在し得ないのだろうか。